
【カンジダ】の用語解説
ヒトの体表などに生息する常在菌の一種、またはそれによって引き起こされる真菌症
健康な人の体にも体表や消化管、膣粘膜などにカンジダ菌は生息しており、通常であればただ生息しているというだけで体への悪影響はない。
しかし体調不良や不摂生、エイズなどの要因で免疫力が下がっているとカンジダ菌が過剰に繁殖し、口腔カンジダ症や性器カンジダ症、重い場合はカンジダ敗血症を引き起こしてしまう。
カンジダ症の症状は主に感染部位の炎症やかゆみなどだが、投薬によって治療することが可能。
性器カンジダ症(カンジダ膣炎)は感染部位が性器であるため性病の一種と思われることもあるが、原因となるカンジダ菌は性行為の有無に関係なく人体に生息しているため、正確には性病ではない。
しかし性器カンジダ症の発症中は外陰部の腫れや痒みが出るほか、おりものが粕状の固形になるなどの不快症状が現れるため、どちらにせよ性行為は避けたほうが良いだろう。