
【オキシトシン】の用語解説
脳の視床下部で生成されるホルモンの1種、別名「愛情ホルモン」
「愛情ホルモン」のほか、「幸せホルモン」「抱擁ホルモン」「触れ合いホルモン」などとも呼ばれる。
その別名が示す通り、親しい人物や愛着のあるペットなどとの触れ合いによって分泌が促されるホルモンで、性行為とも深い関わりがある。
オキシトシンは男性にとっては勃起から射精に至る男性器の運動をコントロールしており、女性にとっては子宮頸部への刺激から分泌が促されてパートナーへの親密な感情を増幅させるほか、妊娠中や出産後には陣痛を促したり母乳を出させるような働きもあったりする。
オキシトシンは対人関係における感情の読み取りや表情変化への理解を助ける働きもあるとされており、研究が進めば自閉症患者の対人能力改善にも貢献できると期待されている。