
【男娼】の用語解説
男性を相手に売春を行う男性
「世界最古の職業は娼婦」という説もあるほど売春の歴史は古いが、男性による男性相手の売春も古今東西に広く存在している。
男娼とはそういった売春を行う男性を指し、中には女性を相手にする男娼も居たとされるが、その多くは男色を好む男性が主な客だったとされる。
日本においては歌舞伎の歴史と男娼の存在が切っても切り離せない。
現代では男性役者しか認められていない歌舞伎だが、その発祥は女性である出雲阿国が興した「かぶき踊り」であるとされ、演目も遊女と傾奇者が戯れる物語だった。
このことからかぶき踊りは遊女の間で広まっていき、演目の内容からも性的な場面を含む、どころか女性役者と客の売春行為がセットになっているような催し物へと変化していった。
すると同時期、遊女ではなく若衆と呼ばれる12~18歳程度の少年が演じる「若衆歌舞伎」も行われるようになり、こちらも遊女による「遊女歌舞伎」と同様、役者による客との売春行為が多く見られたという。
諸外国では宗教上の禁忌に「同性愛」を挙げている国も少なくないが、それでも少年男娼が存在した歴史を持つ国は枚挙にいとまがない。
現代日本においてはゲイ向け風俗店という形で男娼の仕事が残っているが、男娼という呼び名はあまり使われず「ボーイ」や「売り専」といった用語へと置き換わっていることが多い。











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