
【陰嚢】の用語解説
男性器の一部で、精巣を包んでいる袋の部位
「ふぐり」や「玉袋」、「おいなりさん」とも呼ばれる。
陰茎の付け根に垂れ下がっている男性特有の身体部位であり、精巣(睾丸)を包んで保護するとともに、温度調節を行う役目を果たしている。
成人男性の体温はおおよそ36度~37度前後とされているが、精子の形成には34~35度程度のやや低い温度が適している。
陰嚢は温度が高いときに広がって熱を発散し、温度が低いときは縮こまって温度の低下を抑えるといった働きをしており、よく観察すると常に動きがあることが分かる。
何故か日本では植物の名前に引用されることが多く、身近なものでは松ぼっくりにも「松陰嚢」という呼び名があり、ほかにもイヌノフグリ、オオイヌノフグリに「ふぐり」の名が使われている。 また、男性器を模したディルドには陰嚢を再現したパーツがあることも多いが、この部位はディルド本体が膣や肛門にすっぽり入りすぎてしまうのを防ぐストッパーの役目も果たしている。