ワン子と学ぶ「ディルドの素材」


おはようございます、ワイルドワン子です。

現代には様々なアダルトグッズがありますが、その起源を辿ると、なんと2000年以上前まで歴史を遡るグッズもあるんだワン。
その1つが皆さんご存じ「ディルド」。一般的には男性器を模した形状のシンプルなアダルトグッズを指していて、その起源は定かではないですが、少なくとも似たようなものが紀元前から存在していたと考えられています。今も昔も、人間の性欲はそんなに変わらないみたいだワン。
石器時代には石製のものもあったらしく、古今東西の性的な物品を収集している秘宝館などの施設へ行けば、石や木から作られた古い「張型」の実物を今でも見ることが出来るらしいワン。
そんな長い歴史を持つアダルトグッズのディルドですが、石や木では作られなくなった現代では、その素材に様々なものが使われていることはご存じですか?
今回の記事では、そんなディルドの素材について、いくつか紹介していくワン!

1.ポリ塩化ビニル

まず紹介する素材はポリ塩化ビニル。「塩ビ」や「PVC」とも略されることが多いプラスチック樹脂素材の一種だワン。
ほどほどの柔らかさと肌触りの良さで、加工もしやすいことから、多くのアダルトグッズで使われてきた歴史があります。アダルトグッズ以外では、靴や鞄、パイプなど色々なものに幅広く使われているから、「塩ビなんて見たことない」って人は居ないと思うワン。
しかしその一方、ディルドの素材として見た場合は「劣化しやすく油が浮いてくる」「熱で溶ける」「溶けた場合ほかのものとくっついてしまう」「独特のニオイがする」などの問題点があるので、加工難度の低さや材料費の安さを活かして比較的安価なディルドで使われることが多いワン。
塩ビ製のディルドは丁寧に手入れをして長く使うというよりは、1回きりか短期間で使い捨てる、くらいの感覚で使うとちょうど良いかもしれないワン。

2.エラストマー

2つ目に紹介する素材はゴム樹脂素材のエラストマーだワン。
ゴムのような弾力を持ちながら塩ビと並んで加工がしやすく、ぷにぷにの感触は人肌に近いと言われています。だからエラストマー製のディルドは、本物の男性器に近い挿入感を味わえるのが特徴なんだワン。……へえ、本物もこんな感じなんだワン……ふーん……。
劣化に強く、医療用品にも使われるくらい耐久度への信頼が高い素材だから、エラストマー製のグッズは手入れをして長く使いたい場合に適していると言えるワン。
イメージとしては、ワンナイトの相手なら安くてお手軽な塩ビ、長く付き合うパートナーに選ぶなら手入れ次第で長持ちするエラストマー、そんな感じだと思うワン。
ただし、熱に弱くて溶けやすかったり、ラテックスアレルギーがあると天然ゴム素材にアレルギー症状が出るという注意点もあるから、エラストマー製のディルドを使うなら覚えておく必要があるワン。

ちなみに、エラストマー製品の中には素材名が「エラストマー」ではなく「TPE(サーモプラスチック・エラストマー)」や「TPR(サーモプラスチック・ラバー)」と説明されているものも多いですが、どちらも「エラストマー」という素材を細かく分類した言葉なので、「じゃあ、これもエラストマー素材のことか」と思っておけば大丈夫だワン。工業製品とかならともかく、アダルトグッズの素材としてはTPEもTPRもそこまで大きな違いはないワン。

3.シリコン

次に紹介する素材はケイ素樹脂素材のシリコン。こちらもエラストマーと同じく医療用品に使われることが多くて、安全性への信頼が強い素材だワン。
塩ビやエラストマーと比較するとやや硬めの素材である一方、滑らかな肌触りとしなやかな弾力が特徴で、ディルド含むアダルトグッズ全般の素材として主流になっているワン。
石鹸で洗っても劣化しないから、使ったあとは安心して洗えるのも強みの1つです。体の中に入れるものだから、清潔さがなによりも大事。洗いやすさは重要なポイントだワン。
無味無臭なので新品でもニオイが気にならず、べたつきも気にならないと長所の多い素材ですが、「シリコンベースのローションを併用すると溶ける可能性がある」点や「ほかの素材と比べてやや値段が高い」などの注意点も存在するワン。どれだけ長所があっても、全部が全部完璧な素材は無いんだワン。

4.強化ガラス

ほかにも、リアルな男性器の再現ではなく硬さを求めたディルドの素材もいくつかあります。
たとえば強化ガラス。日本では少数派だけど、欧米では比較的メジャーな素材だワン。
シリコンなどと違い弾力はなく、曲がったり潰れたりしない硬さを持っているので、挿入時の異物感が強いという特徴があります。ディルドを使うことに慣れていない場合はそれが欠点となる場合もありますが、逆にその異物感が良いという人も居るので、柔らかいディルドとどっちが良いというよりかは、それぞれ別の魅力があると言えるワン。
ガラスと聞くと割れたりして危ない印象を持つかもしれないけど、強化ガラスはそう簡単には割れないので耐久力の心配はないし、熱などの温度変化にも強いので、たとえばお湯で温めたり冷蔵庫で冷やすなどの応用も可能だワン。
加えて、見た目が綺麗でいやらしすぎない印象になるのも利点の1つだワン。いっそ堂々と置いておけば、家族や客人に見られても「不思議な形の置物」だと思われて怪しまれないかもしれないワン。でもワン子は普通に隠しておいた方が良いと思うワン。

5.ステンレス

硬いディルドの素材としてはほかに、ステンレスが使われる場合もあるワン。ステンレスはSMグッズやアナルグッズで使われることが多く、ディルドの素材として使われる場合もそういった要素を含んでいる場合が多いので、上級者向きの素材かもしれません。ほかの素材にはない金属特有の重たくて冷たげな印象は、調教プレイで真価を発揮してくれるワン。
金属素材は錆が心配されそうですが、ステンレスの表面には酸化被膜という膜があるので、丁寧に手入れをしていればそう簡単には錆びないワン。自分で使うにせよ、パートナーとの調教プレイで使うにせよ、お手入れは欠かしちゃいけません。こればかりはどんな素材のディルドを使っていても同じだワン。

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というわけで、一口に「ディルド」と言っても素材は様々。体との相性や好み、予算などを踏まえて、自分に合った素材のディルドを探すのが大事だワン。
ワイルドワンからは、やわらかもっちもちの質感といくつも連なったカリの段差が特徴のエラストマー製ディルド『ホワイトラバー』と、3層構造と造形の細かさによって本物の男性器と間違えるほどの手触りと質感を実現したシリコン製ディルド『生チンディルド』が販売されているワン!



もしもディルド探しに迷ったら、ぜひワイルドワンを頼ってほしいワン。

……そういえば、日本には「男根信仰」の神社がいくつかあるって聞いたことがあるワン。
大昔に作られた張形は、もしかするとオナニーやプレイだけじゃなくて、そういう場所での儀式に使われていたのかもしれないワン。
じゃあ普段使っているディルドも、大事にしたらご利益が生まれたりする……かもしれない?