期間限定復活する秘宝館がある!?


おはようございます、ワイルドワン子です。

およそ55年前にオープンした『男女神社秘宝館』を皮切りに、日本全国で次々と作られていった「秘宝館」。
秘宝館とは「古今東西の性風俗にまつわる様々な物品を展示する施設」といったもので、昔は温泉街を中心に観光客が集まる地域によく存在していました。
しかし現在ではそのほとんどが閉館し、いまや「秘宝館」と名のつく大きな施設は『熱海秘宝館』ただ一つ。
アダルトショップで働くワン子としては、こういう性にまつわる施設が減っていくのはちょっと悲しいワンね……。
そこで今日は、そんな「秘宝館」やそれに近い珍スポットの中で2023年の今なお現存している施設について、紹介していくワン!

熱海秘宝館

まずは言わずと知れた、現存する最後の秘宝館『熱海秘宝館』から。
1980年に静岡県熱海市の八幡山にオープンした施設で、麓からはロープウェイで行くことが出来ます。
ロープウェイ駅から秘宝館の入口まで直行すると、「恋人たちの聖地」と称される『あいじょう岬』横目に移動することになるので、ちょっと気まずいのが逆にいい味を出しているワン。
通常の入場料は1700円ですが、ロープウェイの往復券とセットでも1900円なので、山頂にある『熱海城』や『トリックアート迷宮館』などほかの施設も一緒に見るつもりなら、それだけお得になりますね。
展示の内容はまさしく「秘宝館」といった感じで、昔の日本で使われていたという張形(今でいうディルド)や春画(今でいうエロイラスト)が展示されているほかに、服が前半分しかない巫女人形がおみくじを運んでくれるおみくじ自販機や、椅子に座ると目の前にある鏡がえっちな映像が映し出す不思議なコーナーなど、エンターテインメント性に富んだ施設になっています。
古い施設だから展示も古臭いのかと思えばそうでもなく、現代的なテイストのイラストを使った「魔女のシーツ」という作品や、オリエント工業のラブドールを使った展示など、新しいものもどんどん取り入れていることがうかがえます。
館内では撮影禁止なので、ぜひ現地に足を運んでみてほしいワンね。
これが、現存する最後の「秘宝館」だワン!

命と性ミュージアム&珍宝館

ところ変わって、次は群馬県の伊香保エリアに存在する施設『命と性ミュージアム』だワン。
命と性に関する学習・ドラマ館」を標榜しているこちらの施設は、2002年に「命の尊さ、正しい性のありかた」を人々へ伝えるために作られました。
熱海と同じく、こちらも温泉街の近くにある施設だワンね。
この施設の特徴はなんといっても、子どもが入れる施設だということ。
一般的に「秘宝館」やそれに近い施設というのは、性的な物品を展示する関係上、18歳未満立ち入り禁止の場合がほとんどです。
しかしここは「性教育のためのミュージアム」であることから、小学生以下は無料、中高生は800円という風に子ども料金が設定されていて、たとえ子連れの家族でも楽しむことが出来るようになっているんだワン。
かと言って展示の内容が堅苦しいのかといえばそうとも限らず、ユーモアのある「明るく楽しい性教育」を体験することが出来ます。
さらに、命と性ミュージアムのすぐ近くには同じ秘宝館系の施設『珍宝館』もあるんだワン!
こちらの施設は1981年に作られた施設ですが、展示物よりもなによりもインパクトの強い存在が、館長兼マン長を名乗るちんこさん
来館者を相手に矢継ぎ早な怒涛の下ネタトークで圧倒する凄まじい女館長さんで、展示よりもちんこさん目当てに訪れる人も多いそうだワン。
もちろんこちらの施設は、命と性ミュージアムと違って18歳未満立ち入り禁止。
唯一無二の展示品と唯一無二の館長で、大人のための見どころが満載な施設となっています。
ただし、館長さんもご高齢なので、興味があれば先延ばしにするのはオススメしないワンね……!

まぼろし博覧会 衛生博覧会

お次は2011年に静岡県伊東市でオープンした私設テーマパーク『まぼろし博覧会』のワンコーナーである「衛生博覧会」だワン。
まぼろし博覧会は東京ドーム1個分の広大な敷地に所狭しと様々な珍品・骨董品・芸術作品・その他の物品を展示した「カオス」という言葉がよく似合うテーマパークですが、その中にはかつて広島県に存在したストリップ劇場『広島第一劇場』や、かつて三重県に存在した秘宝館『元祖国際秘宝館』の装飾や備品、展示品を引き取って展示しているコーナーがあります。
「衛生博覧会」はそんな元祖国際秘宝館から引き取られた展示品がメインとなるコーナーで、昭和の日本で行われていた「衛生展覧会」というイベントをモチーフにしているそうです。
妊婦のお腹の中で胎児がどのように成長するのかを再現した等身大模型や、性器の一部を儀式的に切り取る風習「割礼」の再現展示など、どこかアングラな雰囲気が漂う展示を見られるワン。
まぼろし博覧会という施設自体は子どもでも入れますが、この衛生博覧会コーナーは18歳未満立ち入り禁止なので、家族旅行でまぼろし博覧会へ遊びに行くような場合は注意が必要だワンね。
今はなき数々の「秘宝館」について解説するパネルの展示なんかもあるので、足を運べば秘宝館の知識が深まるかもしれません。

ナゾのパラダイス

最後にご紹介するのは、厳密には「既に無い施設」である『ナゾのパラダイス』。
こちらの施設は1980年代初頭、兵庫県の淡路島南部にあった『立川水仙郷』の敷地内に『淡路島秘宝館』としてオープンした秘宝館の1つでした。
1989年に『探偵!ナイトスクープ』で「淡路島ナゾのパラダイス」として紹介されたため、施設の名前を『ナゾのパラダイス』に変えたというエピソードもあるそうです。
ところが今年9月に館長が亡くなられたため、立川水仙郷の閉業に伴ってナゾのパラダイスも閉館。
後に改名したとはいえ秘宝館の名を冠して誕生した施設が、これでまた1つ減ってしまうのでした。
……ところが! なんと年末12月29日から31日までの3日間のみ、『ナゾのパラダイス』が期間限定で復活することが決まっているんだワン!
古物収集が趣味だった初代館長が日本全国から集めた珍品奇品の数々、これを逃せばどこへ消えるかも分かりません。
淡路島という立地や年末真っ只中という時期から、足を運ぶハードルはやや高いですが、それでも訪れる価値はあるはずだワン……!
もし興味を持った人が居たら、ぜひ調べてみてほしいワンね。
一度閉館した施設に期間限定とはいえ行けるなんて、なかなか無いチャンスだワン。

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というわけで、ワン子の知っている秘宝館(と、それに近い施設)をいくつか紹介してみたワン!
この手の施設は、減る一方で今じゃなかなか増えることもないのが寂しいワンね……。
埼玉の方には『八潮秘宝館』という「ラブドール愛好家のオーナーが住宅街の一角に一軒家を改装して作った秘宝館」があったり、東京の巣鴨には『ニュー秘宝館』という「秘宝館をモチーフにしたバー」があったりと、「秘宝館」を特別な名前だと考える愛好者が居るのは、寂しさの中に少し仲間意識を感じたりもします。
そういえば、「大人のパワースポット」ことワイルドワンの渋谷本店も、巷では珍スポットとして扱われているそうだワン。
数あるアダルトショップの中で、ワイルドワンが存在感を放っていけたら嬉しいワンねぇ……。
いっそ「渋谷の珍スポット」を名乗ってアピールしてみても面白いかもしれないワン。
というわけで、本日のブログはここまで。
また別の記事でもお会いいたしましょう。
わんわんお!