でっかいマラ、市中練り歩き


おはようございます、ワイルドワン子です。

以前、国内に現存する「秘宝館」についてブログで紹介したことがありましたが、今日の記事はそれに近い「珍しいお祭り」の話だワン。
皆さんは『かなまら祭り』というお祭りを知っていますか?
このお祭りは神奈川県川崎市にある『金山神社』という神社で毎年4月の第1日曜日に行われているお祭りで、今年は明後日4月7日に開催されることが決まっているワン。
「別に小さい神社がやってるお祭りなんていくらでもあるじゃん」と思う人も居るかもしれないワンね、でもこのお祭りはほかの神社ではあまり見られない珍しいお祭りなんだワン。
まあ百聞は一見に如かず、ここは神社の公式アカウントが出している投稿を見てみるワン。


そういう祭りだワン
そう、かなまら祭りとは世界でも珍しい「男根信仰」が全面に出たお祭りなんだワン……!

そもそもこの金山神社、祭神として鉱山や鍛冶の神、金山比古(カナヤマヒコ)金山比売(カナヤマヒメ)という2柱の神様を祀っているのですが、「金山(カナヤマ)」と「金魔羅(カナマラ)」で音が似ていることや、鍛冶の道具である鞴(ふいご)のピストン運動が性行為を連想させることなどいくつかの要因が重なり、金山比古と金山比売は鍛冶だけでなく性神としての信仰も集めていたそうです。
そのため、神社に祀られている御神体も「金床に乗った金属製の男性器」という造形をしているんだワン。

金山神社がある川崎市川崎区には江戸時代に「川崎宿」という宿場があり、そこには飯盛女(めしもりおんな)と呼ばれる娼婦が多く働いていたんだワン。
性を司る神様が祀られている神社と、日々を性的なサービスの提供によって生きる娼婦の多い宿場。相性が良いのは明白だワンね。
飯盛女たちからは鍛冶の神=硬貨を作るという連想から「お金を作る」商売繁盛のご利益も期待され、娼婦である限り常につきまとう性病の危険性から性病避けのご利益も祈願され、そうした願掛けのために始まった「地べた祭り」という祭りが、現在の「かなまら祭り」の起源だとされているそうだワン。
ちなみに当時の金山神社は現在の金山神社と近隣ではあるものの違う場所に建っており、川崎大師駅の回収に伴って明治頃に今の場所へ遷されたという事情があるそうだワン。

その後、地べた祭りを含めて明治以降の金山神社は一度廃れてしまったそうですが、昭和40年代頃から「男根信仰/性信仰が現代に残る珍しい神社」として(キリスト教の影響で性的な信仰形態を持つ宗教が壊滅状態になった)外国の民俗学者からの注目が高まり、それがきっかけとして地べた祭りの復活──かなまら祭りの始まりに繋がったのだとか。
以降、それまで神社の関係者や近隣住民だけで細々と行われていた祭事がかなまら祭りとして大々的に行われるようになり、現在は名物となっている男根神輿や大根削りなどもその一環として始まりました。
そして、ある年に訪れたとあるカナダ人の翻訳家がそんなかなまら祭りを紹介したことで、かなまら祭りの存在は「一部の好事家が楽しむ穴場の珍しい祭り」から「世界中に知られる日本の特異な祭り」になったのだそうだワン。

ではそのかなまら祭り、実際に何をやっているのか公式アカウントの投稿も確認してみようかワン。


前日に当たる4月6日は、大根を男根の形に削る催し物「大根削り」が行われるようだワン。
どうやら「大根先生」と呼ばれる大根削りの大ベテランが、事前募集で決まった参加者を熱血指導して大根の削り方を教えてくれるらしいワンね。
大勢のギャラリーに囲まれながら大根を男根の形に整えていくシチュエーション……ここ以外で体験できる気がしないワン。

そして4月7日当日は、朝から名物の男根神輿が近隣を練り歩く!
金山神社には「エリザベス神輿」「かなまら舟神輿」「かなまら大神輿」という3つの神輿があり、かなまら祭り当日はこれらの神輿を全て見ることが出来るんだワン。
中でも一番有名でインパクト抜群なのが、巨大なピンクの男性器を模した「エリザベス神輿」。まさしくかなまら祭りの象徴と言っても過言ではないワン。
もちろん残る「かなまら舟神輿」「かなまら大神輿」も、エリザベス神輿にインパクトでは劣るものの、神事の道具らしい威容や歴史を背負っている神輿だワンね。
鍛冶の神を祀っているだけあって、金山神社には造船所などの職員がお参りに来ることもあるそうなので、金属製の男根を載せたかなまら舟神輿はそういった側面も表れた神輿と言えるワン。
神輿の掛け声は定番の「わっしょい」だけではなく、金山神社ならではの「かなまら! でっかいマラ!」という掛け声が使われているワン。
聞いてみたいワンね……大勢が声を揃えて叫ぶ「でっかいマラ」の掛け声を……。

1週間後の13日と14日にはかなまら祭市と神輿の展示も行われるので、こちらも興味が惹かれるワンね。
もしも現地に行くときは、かなまら祭りの名物と言える男根を模した飴「子宝飴」を忘れちゃいけないワン。
どうやら周辺の飲食店で限定メニューを出すお店もいくつかあるらしいので、訪れる際には要チェックだワンよ。
男根信仰を続けている土地は国内にもいくつかありますが、海外にも知られるほどの規模でお祭りをしているのはここくらいのものだワン。
もしワン子の紹介を見て興味が湧いたという人は、是非とも明後日4月7日、金山神社へ足を運んでみてほしいワン!

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そんなかなまら祭りですが、見た目のインパクトは凄くともあくまでこれは神社が行っている神事の1つ。
神社から公式に注意喚起がされているように、過度な露出行為などは控えるのが当然のマナーだワン。
もちろん「同じ男根だから平気だろ!」と言ってディルドやバイブなんかを持ち込んで表に出したりするのもダメだワンよ!
このお祭りには近隣の未成年も参加するので、普段から年齢制限がかかっているようなものを見せつけるのはNGだワン。
あくまで祭りは祭り、楽しむ気持ちも大事ですが、そこだけは忘れちゃいけないワンね。

ということで、今日は日本の珍しい祭りことかなまら祭りについてのお話だったワン。
ワン子の紹介で、ちょっとは興味を持ってもらえたかワン?
もし「実際に行くよ!」という人が居たら、後で感想を教えてほしいワンね。
それでは、また次回の記事でお会いいたしましょう。
かなまら! でっかいマラ、だワン!